イチから始めるテクニカル分析!テクニカル基礎講座
実践編
売買サインを知りたいときには!?
売買タイミングに迷った時にはこれ!売買サインを予測できるオシレーター系指標について具体的に学んでいきましょう!
移動平均線乖離率とは、株価が移動平均線とどれぐらい離れているか(乖離しているか)を表す指標です。
乖離率がプラスに大きければ、買われ過ぎを示し、マイナスに大きければ売られすぎを示すことから、逆張り投資においてよく利用されます。
基本的には、25日移動平均線で見る場合、
- ・乖離率が+5%以上は買われ過ぎ
- ・乖離率が-5%以下は売られ過ぎ
と見ることができます。
一般的には、乖離率が±5%以上で過熱感が高まり、±10%以上になると、株価の天井や大底になる場合が多く、売買タイミングの目安になると言われています。
実際に、シャープ(6753)の例を見てみましょう!
例えば、乖離率が−10%を下回った2014年4月に255円で買い、乖離率が+10%を超えた2014年5月に315円で売れたとすると、最低売買単位1,000株の取引でも、
(315円―255円)×1,000株=60,000円の利益に!
- ※手数料・税金等は考慮していません。
注意しましょう! |
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「サイコロジカル」とは「心理的な」という意味で、その名の通り、投資家の心理を数値化して売買タイミングを判断するのに役立つテクニカル指標です。例えば、10日間連続して上昇すれば、もうそろそろ下がるだろうと考える投資家が多くなり、実際に売りが多くなって、株価が下落する可能性が高まるという事象を利用したものです。
基本的には、
- ・勝率(上昇率)が75%以上になると買われ過ぎ
- ・勝率(上昇率)が25%以下になると売られ過ぎ
と見ることができます。
勝率(上昇率)とは、過去数日(一般的に過去12営業日で計算)において前日の終値よりも高かった日を勝ちとし、何勝何敗かをパーセンテージで表したものです。例えば過去12日間で9勝していれば、75%となります。
株価が上昇した日を勝ちとすれば、勝率が高まるほど割高となって下落する確率が高まります。逆に、勝率が低くなるほど割安となって上昇する確率が高まることから、目先の反転を予測して、売買タイミングに活かすことができます。
実際に、カカクコム(2371)の例を見てみましょう!
例えば、サイコロジカルラインが20%以下となった2014年7月初旬に1,680円で買い、80%に到達した2014年7月下旬に1,800円で売れたとすると、最低売買単位100株の取引でも、
(1,800円―1,680円)×100株=12,000円の利益に!
- ※手数料・税金等は考慮していません。
注意しましょう! |
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MACDは株価のトレンドと売買タイミングを同時に見ることができる便利なテクニカル指標です。
移動平均線に似ていますが、直近の値動きの影響度を高めているので、比較的精度の高い指標と言われています。
MACDは「MACD」「シグナル」というラインと、「OSCI」という棒グラフの3つで構成されています。
基本的には、
- ・MACDがシグナルを上抜ければ上昇トレンドへ転換のサイン↑
- ・MACDがシグナルを下抜ければ下落トレンドへ転換のサイン↓
と見ることができます。
また、MACDとシグナルの傾きが急であるほど、そのトレンドが強いと見ることもできます。
OSCIは、MACDとシグナルがどれだけ離れているかを表した棒グラフです。
基本的には、
- ・OSCIが底値圏から反転すれば上昇トレンドへ転換のサイン↑
- ・OSCIが天井圏から反転すれば下落トレンドへ転換のサイン↓
と見ることができます。
実際に、ブリヂストン(5108)の例を見てみましょう!
例えば、OSCIが底値圏から反転し、MACDがシグナルを上抜けた2014年7月初旬に3,700円で買い、OSCIが天井圏から反転し、MACDがシグナルを下抜けた2014年7月下旬に3,800円で売れたとすると、最低売買単位100株の取引でも、
(3,800円―3,700円)×100株=10,000円の利益に!
- ※手数料・税金等は考慮していません。
注意しましょう! |
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モメンタムとは、現在と過去の株価を比較することで、現在の相場が強気か弱気かを判断することができる指標です。相場の勢いや相場反転の目安となる水準を知ることができます。
基本的には、
- ・モメンタムが0ラインより上部にあれば強気相場↑
- ・モメンタムが0ラインより下部にあれば弱気相場↓
と見ることができます。
実際に、花王(4452)の例を見てみましょう!
例えば、モメンタムが0ライン を上抜けた2014年8月上旬に4,100円で買い、モメンタムが0ラインを下回った2014年9月上旬に4,400円で売れたとすると、最低売買単位100株の取引でも、
(4,400円―4,100円)×100株=30,000円の利益に!
- ※手数料・税金等は考慮していません。
注意しましょう! |
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RSIは「相対性指数」とも言われ、「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」といった、相場の強弱を教えてくれるオシレーター系の代表的な指標です。
一定期間の中での上昇幅や下落幅を基に算出されるので、レンジ相場でより力を発揮します。
基本的には、
- ・RSIが70%以上になると買われ過ぎ
- ・RSIが30%以下になると売られ過ぎ
と見ることができます。
実際に、エヌ・ティ・ティ・データ(9613)の例を見てみましょう!
例えば、RSIが20%程度まで低下した2014年8月上旬に3,700円で買い、RSIが80%以上となった2014年9月上旬に3,900円で売れたとすると、最低売買単位100株の取引でも、
(3,900円―3,700円)×100株=20,000円の利益に!
- ※手数料・税金等は考慮していません。
注意しましょう! |
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ストキャスティクスも、RSIと同様に「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」といった、相場の強弱を教えてくれるオシレーター系の代表的な指標です。RSIと異なる点は、2本の線から成り立っているということです。また、ストキャスティクスの方が振れ幅が大きいという特徴があります。
基本的には、
- ・ストキャスティクスが70%以上になると買われ過ぎ
- ・ストキャスティクスが30%以下になると売られ過ぎ
と見ることができます。
また、ストキャスティクスには2種類あります。「%K」と「%D」の2本の線を使ったものが、「ファストストキャスティクス」で、「%SD」と「%D」の2本の線を使ったものが、「スローストキャスティクス」になります。「%K」は、ある期間における株価レンジで、直近の終値がどの位置にあるかを見る指標です。「%D」は、「%K」を移動平均化したもので、「%SD」は「%D」を移動平均化したものです。そのため、「スローストキャスティクス」は若干遅行性がありますが、より動きが滑らかになるため、「ファストストキャスティクス」よりもダマシのサインが少なくなるという特徴があります。
実際に、ミクシィ(2121)の例を見てみましょう!
例えば、スローストキャスティクスが20%程度で、%Dが%SDを上抜けた2014年9月上旬に5,000円で買い、スローストキャスティクスが80%程度で、%Dが%SDを下抜けた2014年10月下旬に5,800円で売れたとすると、最低売買単位100株の取引でも、
(5,800円―5,000円)×100株=80,000円の利益に!
- ※手数料・税金等は考慮していません。
注意しましょう! |
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