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REIT教室 第4限目

前回までの内容で、リートのさまざまな魅力や種類について学んできました。では、リートを実際に売買するには、どうすればいいのでしょうか?
第4限目 リートを売買するには?
リートの売買方法は株式と同じです
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リートは皆さんがよくご存知の株式と同様で、4ケタの証券コードを持っており、証券会社の口座で売買することができるのです。 また、リートの売買ルールも基本的には株式と同じです。指値注文・成行注文が可能であったり、呼値の刻みがリートの価格水準によって決まっていたり、それから、2013年より制度改正が施行され、より資金効率の高まった信用取引も利用できます。 ちなみに、株式と少しだけ異なる点もあります。 |
銘柄選びや売買をする際に参考にするポイント
では、次は、リートの銘柄選びや実際に売買しようとする際に、どのような情報を参考にすればよいのか見ていきましょう。第3限目「リートにはいろいろな種類があります。」でご案内したリートのそれぞれの種類の他にも、参考にできるポイントをいくつかご紹介いたします。
PBR・PER
株式の投資尺度としてお馴染みのPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)を、リートでも同様に見ることができます。 例えば、PERについては、当期純利益2万円のリートが市場価格60万円で取引されていたら、PER=60万円÷2=30倍になります。また、PBRについては、市場価格60万円のリート1口あたりの純資産額が50万円であれば、PBR=60万円÷50万円=1.2倍ということになります。 |
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【例】
市場価格60万円のリート、1口あたり当期純利益が2万円の場合
PER=60万円÷2=30倍
市場価格60万円のリート、1口あたり純資産額(NAV=Net Asset Value)が50万円の場合
PBR=60万円÷50万円=1.2倍
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このように、たくさんのリートから銘柄を選ぶ際に、馴染みのある投資指標を使って、様々なリートを銘柄比較することができます。 |
分配金利回り
リートの魅力のひとつは、前回までの内容でもご案内しているとおり、比較的高い利回りが期待できるという点にあります。ですので、分配金利回りも投資判断の材料になってくるでしょう。 過去の分配金実績や予想分配金をもとに、どの程度の利回りを期待するのか、ご自身の投資方針に照らし合わせながら、他の金融商品とも比較をして、リートを選択することが重要です。 |
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適時開示情報
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それから、リートも上場会社のように東証のルールに基づき適時開示(タイムリー・ディスクロージャー)をしていますので、それも参考になるでしょう。 リートの適時開示の内容は「投資法人等に関する情報」、「リートの保有している運用資産等の情報」及び「決算の情報」の大きく分けて3つあります。 |
投資法人等に関する情報(リート自身についての情報)
- 投資口の追加発行(増資)
- 資金の借入等
運用資産等の情報
- 不動産の譲渡や取得の開示
- 分配金予想が5%以上ぶれた場合
決算の情報
- 分配金の予想
- PERやPBRの算出に使う1口あたり当期純利益、1口あたり純資産額
この適時開示に関する余談ですが、海外の大手投資家からは「Jリートの情報開示は世界のリート市場の中でも最も充実している」と評価されるぐらい充実しています。 |
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以上、いくつかリートの参考情報をご案内いたしましたが、これらはあくまで一例であり、また、その時々の不動産市況や金利状況なども総合的に鑑みて、投資判断を行うことが重要です! |
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