2025-07-15 08:28:51
先物・オプション市況更新:2025/7/14(毎営業日9:00頃更新) 毎日更新!相場見通し・テクニカル分析(7/14)3万9500円を挟んだレンジを想定 大阪9月限ナイトセッション 11日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。トランプ米大統領は10日、カナダからの輸入品に対して35%の関税を8月1日から課すと自身のSNSに投稿した。景気や物価への影響が改めて警戒されたほか、米長期金利が4.4%台前半と前日終値(4.35%)から水準を切り上げたことが重荷になった。また、来週には大手銀行を皮切りに主要企業による決算発表が本格化することで、業績内容を見極めたいとするムードも、買い手控えにつながった。 S&P500業種別指数は、自動車・同部品、小売、エネルギーが上昇した一方で、耐久消費財・アパレル、電気通信サービス、各種金融の弱さが目立った。NYダウ構成銘柄では、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、シェブロン<CVX>、マクドナルド<MCD>、エヌビディア<NVDA>が買われた。半面、ナイキ<NKE>、セールスフォース<CRM>、ビザ<V>、アメリカン・エキスプレス<AXP>、アムジェン<AMGN>が軟調。 シカゴ日経平均先物清算値は大阪比5円安の3万9505円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比130円安の3万9380円で始まった。3万9270円まで売られた後は下げ幅を縮め、米国市場の取引開始直後にプラス圏を回復。終盤にかけて3万9560円まで買われる場面もみられたが引け間際に軟化し、3万9500円でナイトセッションの取引を終えた。 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まりそうだ。トランプ大統領は12日、EU(欧州連合)とメキシコからの輸入品に8月1日から30%の関税を課すと自身のSNSに投稿した。EU委員長は、交渉継続の意向を示しつつも、状況次第では対抗措置も辞さないとしており、神経質な相場展開になりそうだ。 ただし、国内ではベッセント米財務長官が19日、大阪・関西万博で予定されている米国のナショナルデーに参加するため来日する。赤沢亮経済再生相と会談を行う方向で調整しているため、日米通商協議が行われるかを見極めたいところである。さらに、20日には参議院選挙の投開票が行われるため、ポジションを傾けてくる動きは限られよう。 日経225先物はボリンジャーバンドの+1σ(3万9860円)を下抜け、ナイトセッションでは中心値である25日移動平均線(3万9130円)に接近してきた。終値では3万9500円を回復しているが、同水準で戻りの鈍さが意識されてくると短期的にショートを誘う形となり、25日線を試してくる可能性がありそうだ。 ただし、3万9500円辺りでの底堅さがみられる局面では、+1σとのレンジが意識されやすいだろう。週末の政治イベントを控えスキャルピング中心のトレードになるとみられ、25日線に接近する局面では、その後のショートカバー狙いのロング対応に向かわせよう。そのため、オプション権利行使価格の3万9500円を中心に3万9125円から3万9875円のレンジを想定する。 11日の米VIX指数は16.40(10日は15.78)に上昇した。10日には15.70まで下げており、2月半ば以来の16.00割れとなるなかで、自律反発の範囲である。25日線(17.90)を明確に割り込んでいるため、リスク選好に向かわせやすい状況であろう。 先週のNT倍率は先物中心限月で13.99倍(10日は14.08倍)に低下した。支持線として機能していた200日線(14.04倍)水準で底堅さがみられていたが、ファーストリテイリング<9983.T>急落の影響により一気に25日線(13.93倍)水準まで下げる場面もみられた。25日線が支持線として機能する可能性が意識されやすく、ファーストリテイリングの下げが落ち着けば、200日線辺りを狙ったNTショートを巻き戻す動きに向かわせそうだ。 株探ニュース データ:ミンカブ・ジ・インフォノイド社提供 ご注意事項
|